三つの長所
軽量コンパクト
このマシン、まず一番の長所は小ささと軽さ。
重量はバッテリー込みで500g。リブレットやVAIOのC1シリーズと比べて約半分の軽さである。
「パソコンの便利さはわかっても荷物を増やすのはちょっと.....」
というバイク旅行者もこの程度の軽さなら一考の価値があるのではないだろうか。
周辺機器すべて込みの重量は約1.4kg。
バッテリーが長持ち
バッテリーのもちがいい事も特筆もので、消費電力は僅か4W。リブレットやVAIOのC1シリーズなどは30Wくらいなので約8分の一程度。
単三電池二本分くらいの小さなバッテリーだが、フル充電で10時間くらい使える。バッテリーパックを何本か持っていけば、キャンプ生活が長くなっても使いつづけることができるだろう。更にバイクの電源から100Vインバーターを介しても充電可。
安価
価格が安いことも特徴で、秋葉原の一番安いショップで税込み約35,000円で買えた。(2003年5月現在では更に安くなり25,000円程度で買える) 同じクラスのNECモバイルギアやヒューレットパッカードのジョルナダが最安値で5〜8万円なので約半額。
HDDやFDDなどの周辺機器を揃えても全部込みで僅か7万円程度で済んだ。
治安の良くないところで高価なノートパソコンを持ち歩くのは何かと不安だけど、データのバックアップさえ取っておけば本体が盗まれても安い分ショックが少ないかも。(!?)
【ソフトウェア】
OSとソフトウェアこのマシンのOSはウィンドウズCE系の""Handheld
PC 2000""。
使い始めてまず感激したのは、電源ボタンを押せば一瞬で起動すること。
ワ-プロソフトも1〜2秒で起動するので、すぐに文を書き始めることができる。
ちなみに南米縦断の時使っていたリブレット(Pentium
100MHz)+Win95はOSの起動に約5分もかかった。起動が面倒だと使い始めに躊躇してしまうが、シグマリオンなら思いついたときにパッと開いて書き始められる。使うのは基本的に宿かテントの中だけど、これなら移動中のちょっとした時間でも使えそう。操作感はインターフェイスが通常の""Win9x""に近いので、違和感無くすぐに使いこなすことができた。
キーボードつきなので文字入力がスムーズ。ATOK-Pocketが標準で付属しているのもポイントが高い。変換効率が普通のパソコン用のATOKと遜色なく、実に快適な文章作成ができる。もし付属していなくても単体で買っていたはずなので、それだけで数千円得した気分。
PDAなので機能的な制限はあるが、結構使えるフリーソフトが出回っていて、例えばホームページに載せる画像の加工も、サイズ変更や簡単なレタッチならフリーのペイントソフトで可。FTPソフトもあるのでインターネットに接続できればウェブの更新もできる。
【ストレージデバイス】
FDD (MC/PG-UK02)
ロジテックのFDDは、Windows CE用のドライバが付属しているのでシグマリオンでも接続が可能。
FDDが使えるようになると、インターネットカフェのPCとデータ交換できるので、ウェブの更新やメールのセーブなどで大変重宝する。
HDD (60GB USB接続)
メモリーカードリーダーのドライバでUSB接続のハードディスクドライブも接続できるようになった。これでデジタルカメラのデータを大量に保存できる。
フォーマットしていないHDDをいきなり繋げるとOS (Win CE)がフォーマットしてくれるが、独自のファイルシステムの為、シグマリオンでしか読み書きできなくなってしまう。しかし予めディスクトップ機のIDE端子に接続し、FAT32でフォーマットするとグマリオンはもちろん、普通のパソコンでも読み書き可能となる。これによりCD-Rが利用できるインターネットカフェなどでバックアップが可能。
ただひとつ残念なのは、通常のノートパソコンなどではUSBのバスパワーで稼働するのに、シグマリオン単独ではACアダプターを接続しないと動かないことかな。
コンパクトフラッシュ
ハギワラシスコム製のZシリーズ128MBとトランセンド製の512MBを利用。デジタルカメラのCFと共用。
【接続環境】
CFスロット用LANカードを使用。自分のPCをLAN接続させてくれるインターネットカフェで、直接インターネットに接続することが出来る。
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